はじめに:終活って笑えるの?——“死”を笑いに変えた異色作
「終活」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
暗い、重い、避けたい——多くの人がそう思うかもしれません。
でも、そんな終活をギャグにした異色の作品があるのです。
それが、カレー沢薫によるマンガ『ひとりでしにたい』。
そして2025年8月、綾瀬はるか主演でドラマ化されたことで、さらに注目が集まっています。
本記事では、原作マンガの魅力からドラマ版の最新情報まで、まるっと紹介していきます。
原作マンガ『ひとりでしにたい』とは?
◆ 作者:カレー沢薫
時に辛辣で、時にユーモラスな視点で社会を切り取る作風で知られるカレー沢薫。
本作では、「死」や「孤独死」といった重たいテーマに、笑いという新たな切り口を持ち込んでいます。
◆ あらすじ
35歳・独身・学芸員の山口鳴海。
彼女の人生は、伯母の孤独死によって激変します。
黒いシミのような状態で発見された伯母の遺体——その衝撃が、鳴海に「死に方」を考えさせました。
それまでは婚活一直線だった鳴海が、次に選んだのは「終活」。
死ぬのは怖い。けれど、必ずやってくる。ならば、自分の人生の終わりくらい、堂々と設計してやろう——
一人でしっかり死ぬために、今日をどう生きるかを模索する日々が始まります。
◆ テーマと魅力
「一人で死ぬ」を前向きにとらえる姿勢は、まさに現代の“生きづらさ”を代弁しているとも言えます。
それでいてギャグ満載。シリアスとコメディのバランスが絶妙で、読者を飽きさせません。
ドラマ版『ひとりでしにたい』の魅力
◆ 放送情報
- 放送日:2025年8月2日(土)22:00〜22:45
- 放送局:NHK 土曜ドラマ枠
- 脚本:大森美香
- 原作:カレー沢薫『ひとりでしにたい』
- ジャンル:終活×ギャグ×ヒューマンドラマ
◆ キャスト
- 山口鳴海:綾瀬はるか
- 那須田:佐野勇斗
- 鳴海の父・和夫:國村隼
- その他:山口紗弥加、小関裕太、恒松祐里、松坂慶子 ほか
◆ ドラマならではの見どころ
・ネグレクトを背景に持つ那須田と鳴海の関係性
・“無視”という奇妙な恋愛のきっかけ
・終活を通して家族が再構築される過程
ドラマは、原作のエッセンスを丁寧にすくい取りつつ、登場人物たちの背景にさらに踏み込んでいます。
原作とドラマ、どちらから入るべき?
初めて触れる人には、ドラマから入るのがオススメです。
役者の熱演とテンポのいい脚本で、作品の世界観がすっと頭に入ってきます。
一方で、原作はドラマ以上にブラックユーモアが効いており、「より深く味わいたい人」に向いています。
どちらも魅力的ですが、両方読むと「生と死」に対する感覚が少し変わるかもしれません。
終活を描く理由——現代人に刺さるテーマとは
核家族化、未婚率の上昇、高齢化社会——
もはや「一人で死ぬ」ことは、誰にとっても他人事ではありません。
そんな現代で、「どう死ぬか」を考えることは「どう生きるか」を考えることと地続きです。
『ひとりでしにたい』は、その事実にユーモアを持って立ち向かう、稀有な作品です。
まとめ:よりよく生きて、よりよく死ぬために
死を真正面から捉えながら、笑って読める。
『ひとりでしにたい』は、終活という重たいテーマを、軽やかに、そして真摯に描いた作品です。
ドラマを観て気になった方は、ぜひ原作マンガにも手を伸ばしてみてください。
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漫画はここから▼文庫水族館からのお知らせ
文庫水族館では、『ひとりでしにたい』のように“ちょっと難しいけど面白い”文芸作品を、
読みやすいリライトで紹介しています。
たとえば、太宰治『人間失格』や、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』なども
オリジナルの雰囲気を壊さずに、わかりやすく再構成しています。
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