【衝撃】“殺した恋人が消えた”――木曜ドラマ『恋愛禁止』原作に潜む狂気


 7月3日(木)23時59分より放送が始まる新木曜ドラマ『恋愛禁止』。
 その第1話の副題は、あまりに刺激的だ――「殺した元恋人の遺体が消えた」。

 開始前からネット上では「これ、地上波でやっていいの?」という声が続出。
 映像のスリルもさることながら、本作の“深層”を描いているのは、2023年に刊行された原作小説『恋愛禁止』だ。
 恋と罪がねじれ合いながら崩壊していく――その軌跡に、原作はより執拗に踏み込んでいる。


恋愛禁止 (角川ホラー文庫) 文庫 – 2023/1/24 長江俊和 (著) 


◆ 原作小説『恋愛禁止』とは?――長江俊和が描く、恋愛の地獄

 原作小説『恋愛禁止』(角川ホラー文庫)は、長江俊和が2023年に発表した戦慄の長編。
 瑞帆の前に現れる3人の男たち。それぞれが彼女の人生に深く食い込み、愛、罪、執着を形を変えて投げかけてくる。

 かつて彼女のすべてだった男。
 しかし愛は憎しみに変わり、激しい口論の果てに、瑞帆は彼を衝動的に殺してしまう。
 ところが、事件は一向に発覚しない。警察も来なければ、報道もされない。
 死体も、ない。

 動揺を抱えたまま、瑞帆は別の男と出会い、新しい関係を築き始める。
 やがて、子供を授かる。
 だが、彼女の人生に「3人目の男」が忍び寄る。
 その異常な愛が、封印したはずの罪を暴きにかかる。


◆ ドラマ版『恋愛禁止』――原作の狂気はどこへ向かう?

● 木曜深夜、異色の“恋愛ホラー”が開幕

 主演は伊原六花。主人公・木村瑞帆として、罪を抱えながら生きるヒロインを体現する。
 彼女が“殺したはずの元恋人”の死を隠そうとするも、その痕跡すら消えてしまう――。
 それは「事件が隠された」のか、「そもそも存在しなかった」のか。

 瑞帆の周囲には、謎を深める登場人物たちが現れる。


● 主要キャスト紹介

倉島隆(小久保寿人)/日比野亮(石川愛大)/木村美知恵(山口香緒里)/徳島昇一(石井正則)
 瑞帆とその過去をつなぐ周囲の人物たち。彼らの証言や行動が事件の真相を揺るがしていく。

木村瑞帆(伊原六花)
 元恋人を衝動的に殺害してしまうが、事件の痕跡がすべて消える。物語の中心にいる“罪の当事者”。

津坂慎也(佐藤大樹)
 瑞帆を支える親友。彼の言動にはどこか含みがあり、事件との距離も曖昧。

郷田肇(渡邊圭祐)
 瑞帆を“見守る”謎のストーカー。愛か執着か、その境界があやふやな存在。

樋口麻土香(小西桜子)
 瑞帆の周囲を取り巻く女性。瑞帆の秘密に気づいているかのような言動を見せる。



◆ 恋か、罪か、それとも幻想か

 原作が描くのは、恋愛の“業”そのもの。
 それは、一度愛した相手をどこまで許せるか――という問いであり、
 愛が壊れたとき、人はどこまで自分を保てるのか――という試練でもある。

 ドラマ版『恋愛禁止』は、その葛藤を、映像と演技の力でより生々しく浮かび上がらせる。
 恋愛とホラーの境界線を曖昧にするこの物語は、観る者の倫理感を試してくる。


◆ まとめ

 “恋愛禁止”とは、果たして社会的なルールか、個人的な決意か。
 それとも、もう取り返しがつかないほどに壊れてしまった感情の言い訳か。

 ドラマをきっかけに原作へと手を伸ばしたとき、あなたはきっと気づくだろう。
 この物語に出てくる“罪”は、他人事ではない――ということに。

 木曜夜、深く静かに始まる“感情の破綻劇”。
 見届ける覚悟は、あるだろうか。



恋愛禁止 (角川ホラー文庫) 文庫 – 2023/1/24 長江俊和 (著) 

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