著者 なのだkai
ホラー小説、看護の現場、占い、資産運用……。ジャンルを越えて語り続ける姿はとてもユニークで魅力的です。日々の発信から、その多彩な世界観を楽しめます。
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あらすじ
梅雨明け、格安のワンルームに引っ越した主人公を出迎えたのは、大きな姿見だった。
「粗大ごみで処分する」と聞いていたはずの鏡は、部屋の隅に置かれたまま、不気味なほど澄んでいる。
夜更け、壁を叩くような音に目を覚ました主人公は、ふと鏡の中の部屋が現実より明るいことに気づく。
やがて、風もないのに揺れるカーテン、内側から押しつけられた白い指紋、そして「コン、コン」と鳴るノック。
鏡はただの家具ではなく、“内側からの存在”が確かに息づいていた。