オズの魔法使い
流されて、離れて、なお──
朝の空気はひんやりして、なのに胸の奥が明るかった。 目を覚ましたとき、体は軽く、目に映る世界はすべて柔らかく輝いて見えた。 私は桃とプラムをひとつずつ摘んだ。昨夜、木のそばで見つけたやつ。 それを少しだけ、ゆっくりと … 続きを読む
吠えるけれど、震えていた
森の中は、とても静かだった。 私たちは、深く深く、その奥を歩いていた。 足もとの道は、まだ黄色いレンガでできていたけれど、枯れ枝や落ち葉がいっぱい落ちていて、とても歩きにくかった。足を取られないように気をつけながら、 … 続きを読む
ブリキの心と、かかしの脳
ブリキの木こりが、私に言いました。 「お願いだ。オイル缶をかごに入れておいてくれないか」 彼は、少しだけ照れたように笑いました。 「また雨に降られて錆びついたら、それがないと困るからさ」 私はかごを見て、缶を中に入 … 続きを読む