太宰治の作品、どれから読む?初心者におすすめの順番と理由

初めて太宰治に触れる方は、どの作品から読めばいいのか迷ってしまうことでしょう。短編から読むのか、代表作の長編に挑戦するのか。それによって、太宰治の作品の楽しみ方が大きく変わってきます。

【人間失格 ドラマ】太宰治の原作を映像化した名作たち|登場人物・出演者も一挙紹介

太宰治の『人間失格』は、読者に深い感情の揺さぶりを与える文学作品です。その普遍性ゆえに、時代や文化を越えて映像化され続けています。この記事では、「人間失格 ドラマ」というテーマで、日本国内外の『人間失格』原案・原作の映像 … 続きを読む

【人間失格】あらすじまとめ|太宰治の代表作を構成別に読み解く

太宰治の代表作『人間失格』は、その深い絶望と鋭い感受性で多くの読者の心をつかんできました。物語は“手記”の形で進行し、主人公・葉蔵の破滅に至るまでの過程が、自身の言葉によって綴られます。 本記事では、『人間失格』のあらす … 続きを読む

『人間失格』名言10選|覚えておくと教養がにじむ太宰治の言葉たち

「恥の多い生涯を送ってきました。」たった一文で、人はここまで深く絶望を語れるのか。太宰治の『人間失格』には、ただ名言と呼ぶには重すぎる言葉たちが並んでいます。 今回は、その中から心に残る名言を10個厳選し、文学的背景とと … 続きを読む

あとがき

 この手記を書き綴った男を、自分は直接には知らない。  ただ、その手記に登場する、京橋のスタンド・バアのマダムらしき人物を、自分はわずかに知っていた。  小柄な女だった。  顔色が悪く、目尻は細くつり上がっていた。  鼻 … 続きを読む

第三の手記 18

 「痛くないんですか?」  ヨシ子は、おどおどしたようすで、自分にたずねました。  「それあ、痛いさ」  そう答えて、自分はふざけた調子で続けました。  「でも、仕事の能率をあげるには、いやでも、これをやらなきゃいけない … 続きを読む

第三の手記 17

 それっきり、自分は一言も口をきかずに薬屋を出て、よろよろとアパートに帰りました。  ヨシ子に塩水を作らせて飲み、黙って寝ました。  翌日も風邪気味だと嘘をつき、一日中寝て過ごしました。  夜になると、秘密の喀血が不安で … 続きを読む

第三の手記 16

 「このまえも、年の暮のことでしたよ」  ヒラメが言いました。  「こっちは目が廻るくらい忙しいのに、いつも年の暮をねらって、こんなことをやられた日にゃ、命がもちませんよ」  相手は、京橋の小さなバアのマダムでした。   … 続きを読む

第三の手記 15

 自分は、人妻の犯された物語の本を、あちこち探して読んでみました。 けれども、ヨシ子ほど悲惨な犯され方をした女は、一人としていませんでした。  どだい、これは物語にもなりません。  あの小男の商人とヨシ子との間に、少しで … 続きを読む

第三の手記 13

 堀木が、平然とそう言いました。  自分は、ふたたび堀木の顔を見直しました。  近くのビルの明滅するネオンサインの赤い光が、堀木の頬に射していました。  その顔は、鬼刑事のように見えました。  威厳を帯びていました。   … 続きを読む