新しい仲間


 かかしは低く、少しハスキーな声で言った。
「こんにちは」

 ドロシーは驚いた。
「話したの?」

 「もちろんさ」かかしは答えた。
「はじめまして」

 「お元気ですか?」とドロシーは丁寧に返した。

 「気分はよくない」かかしは微笑んだ。
「カラスを追い払うために、昼も夜もここにいるのは退屈でね」

 「降りられないの?」ドロシーが尋ねる。

 「いや、この棒が背中に刺さっているんだ。
 もしよければ、どかしてくれると助かるよ」

 ドロシーは両手を伸ばして、わらの詰まった体を持ち上げた。
 とても軽かった。

 「ありがとう」かかしは地面に降ろされて言った。
「まるで生まれ変わった気分だ」

 ドロシーは戸惑った。
 話す剥製の男を見て、お辞儀して横を歩くなんて、変だった。

 かかしは伸びをして、あくびをした。
「君は誰だ? どこへ行く?」

 「ドロシー。エメラルドの都へ行くの。
 偉大なオズに、カンザスへ連れて帰ってもらうため」

 「エメラルドの都ってどこだ? それにオズって誰だ?」

 「どうして知らないの?」ドロシーは驚いた。

 「いや、全然知らないんだ。
 お腹がいっぱいで、頭が全くないからね」かかしは悲しそうに言った。

 「それは気の毒ね」とドロシーは言った。

 「もし一緒に行ったら、オズは僕に脳みそをくれると思う?」

 「わからないわ」ドロシーは答えた。
「でも、もしよければ一緒に来てもいい。
 オズが脳みそをくれなくても、今より悪くはならないから」

 「そうだね」かかしは言った。
「僕はわらでできているけど、足も腕も体も気にしない。
 怪我もしないし、誰かに踏まれても痛くない。
 でもね――みんなにバカにされたくはないんだ。
 もし頭が君みたいに脳みそじゃなくて、わらでいっぱいだったら、
 何のこともわからないだろう?」

 ドロシーは彼を気の毒に思った。
「一緒に行くなら、オズに頼んでできる限りのことをしてあげるわ」

 「ありがとう」かかしは感謝した。

 二人は道に戻った。
 ドロシーは彼を助けて柵を乗り越えた。
 そして黄色いレンガの道を、エメラルドの都に向かって歩き始めた。

 トトは最初、新しい仲間を歓迎しなかった。
 まるでわらの中にネズミの巣でもあるかのように、においを嗅ぎ回り、
 かかしに向かって不機嫌そうに唸り声を上げた。

 「トトは気にしないで」ドロシーはかかしに言った。
「彼は絶対に噛まないから」

 「ああ、怖くないよ」かかしは答えた。
「わらは傷つけられない。
 あのかごを運ばせてくれ。疲れないから気にしない。
 秘密を教えよう――
 僕が怖いのはこの世でただ一つだけだ」

 「それは何?」ドロシーは尋ねた。
「あなたを作ったマンチキンの農夫?」

 「違うよ」かかしは答えた。
「火のついたマッチだ」


「新しい仲間」への1件のフィードバック

  1. 登場人物たちの声が生き生きと聞こえてきて、物語の世界に引き込まれますね! かかしのユーモラスなセリフと、意外な弱点(火のついたマッチ!)のギャップが最高です。原文の温かみとキャラクターの魅力が伝わってきました。

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